上手なウソツキ。

2002年7月18日
背景一個に引っかかって原稿進まない…。

紙に線を引くだけ。それだけの事が出来ない時がある…。

かなりアレな戯言(たわごと)ちゅーか、独り言なんだけどもー。

あのね、創作者はウソツキなの。
上手なウソツキなの。

絵描きさんは、まっ平らな紙の表面に絵を描く。
それはね、色を紙に載せただけなんだけど、それがヒトに見えたり、風景に見えたりするでしょう。
アレはね、ウソなの。
奥行きがないのに奥行きがあるように見えたり、ただの線なのに人物に見えるのは、ウソなの。

小説書きさんはね、物語のウソをつくの。
文字を並べただけなのに、ヒトの頭にありもしない世界を描かせるの。
いもしない人の、実際にはない感情を、ある様に感じさせるの。

そのウソがあまりに上手だと、ヒトは自分が生きている世界の他に、自分の頭の中に、もう一個世界を作るの。

で、上等なウソは、ヒトにうれしさとか、悲しさとかを感じさせて、この世界の他に素敵な世界をあるように感じさせるの。

下手なウソツキは、ヒトを不愉快にするの。
「こんな事あり得ないじゃん」とか
「こんな奴いないって」とか
「こんな世界あるわけない」とか
思わせるのは、下手なウソツキってコトだね。
「前はこうだったのにウソツキー!」
こう思われるのが一番怖いんじゃないかしら。

で、漫画を描く人は、絵と物語を同時に描くから、
…よほどウソが上手じゃないといけないって思うわけデスヨ。

…上手なウソツキになりたい(笑)。

ウソだってわかってておもしろかったら、最上等。
『こち亀』とか『男塾』とかね(笑)。
すごいや。

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