人に言う言葉

2002年8月11日
例えば

「男なんてみんなバカ」
と言った人は、男の人をバカだとしか思えない経験をしている、のだと思う。
また、バカだとしか思えない男の人に出会っているのだと。
また、そう言った人自身が、誰を見てもそうとしか思えない人なのかも。

「女の友情なんて脆いもんだよね」
と言う女性は、女友達との脆い友情を経験しているのだと思う。
でもきっと、最初から脆いものだと思って何も期待していなかった人はそれを当然の事だと思うから、そんな事口にしない、と思う。
ので、「脆いもんだ」と口に出した人は、「思った以上に脆かった」または「まさかこんな思いをするなんて」と思っているのだと思う。

「他人なんか信用できない」
と言う人。信じられる人がいないんだと思う。
他人を信用できない自分も信じられないのではと思う。
ちなみに私は、自分にとって、自分はあまり信用できないと思う(^^;)。「知らない人よりいくらかマシ」だとは思うけど。

「夫婦なんて所詮他人」
…他人同士なのは当然の事だと思うのだけど、「所詮」と言う言葉からして何かあきらめた感じが伺えてしまう。ガッカリした事がある人の台詞に聞こえる。

時と場合と場所、語る人の性格によって含む意味は様々だろうけど。

言葉を発すると言う事は、自分を知られる事。
人に知ってもらえる事。
…ばれてしまうこと。ばらしてしまうこと。

(もっと言えば人目に触れることも同じだが)


ふとこれに気づいたとき、表現するほど「自分」を見透かされそうで、思わず人と話す事が怖くなったものだが、…自分自身もそこから見えてくる事がわかって、怖がる事もないか、と思った。
せめて、きちんと考えて、丁寧に表現する事を心がけよう、と思った。

しかし私はつい人の台詞を『読んで』しまう。
読み間違いもあるけど、ある程度言葉を並べれば、傾向も読めてくる。

『言葉の裏読み』、『裏づけの心読み』。

…嫌われそうだけどやめられない。


更に、人に言い聞かせる言葉。
あれは形を変えた自己暗示だ、と思える時もある…。

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