詩一編
2003年1月25日自分のことは自分で出来て、
自分の面倒は自分で見られて、
他の人に苦しいとか悲しいとか訴えない、
でも他の人の苦しみや悲しみを理解できて
全力で守ろうとする。
そう言う人になりたかった。
そう言う人は『価値のある人』だと思っていた。
そうなれない自分は弱虫で、努力が足りなくて、
『価値のないヤツだ』
と思っていた。
善人になりたかった。
いい人になりたかった。
誰が見ても『不愉快に感じないいい子、いい人』が
私の目標だった。
でも、実際の私は何も「できていなかった」。
『素晴らしいひと』どころか、『普通のひと』にも
なれなかった。
心配してくれる人がいると、
「こんな、いなくてもいいような人間を気にかけてくれるなんて、なんて優しい人だろう」
と思った。
「力になるよ」
と言われると、
「この人だって自分のことで努力していらっしゃるだろうのに、私なんかの事で煩わせたら更に申し訳ない」
と思って、余計頼れなかった。
「私のことを真剣に考えていてくれるからこそ」
自分のことで時間を割かせたら悪いと思った。
努力、してた。
してたんだよ。
してて、やっと、ここまで来られたの。
でも、
叱られる。
怒られる。
呆れられる。
必死になった。
努力が足りないんだと思って。
『ふつうのこと』が出来てる人はいっぱいいて、自分は出来ない。
だけど、何がわかればいいのか、わからなかった。
何が出来る様になれば、『普通のひと』なのか。
思いつくことは、片っ端からやってきた。
美しいと思うものには惹かれて見習い、
醜いと思うものを頑張って捨てようとした。
いいと思うことはしたし、
悪いと思うことはやめた。
ずーっとずーっと、そうだった。
でも、『普通のひと』になれなかった、らしい。
…つかれた。
つかれた。
つかれた。
でも、弱音を他人に聞かせるのはよくないこと。
人様の手を煩わせるのは、悪い子。
全部自分の中にしまった。
誰の目にも触れない様に。
そして、私の世界には私しかいなくなってしまった。
私を叱るのも、私。
私を慰めるのも、私。
他の人を受け入れる容量が、私の中にはなくなった。
そんな時、あるひとが、「ほら」と、鏡を見せてくれた。
私の姿が映る。
醜いと思っているから、信じこんでいるから、
できるだけ見たくない自分の姿。
でも、鏡は『映すだけ』。
映ったものをどう思うか。
鏡を見せてくれた人は、
『私の姿』を見せてくれた。
『ほら、見て。あなただよ』
鏡に映った『姿』に、私の心は映らない。
でも、その「心」を持った「自分」が映った。
鏡を見せてくれたひと。
鏡を見なさいといってくれたひと。
あなたたちに見つけてもらえて、私はしあわせです。
自分の面倒は自分で見られて、
他の人に苦しいとか悲しいとか訴えない、
でも他の人の苦しみや悲しみを理解できて
全力で守ろうとする。
そう言う人になりたかった。
そう言う人は『価値のある人』だと思っていた。
そうなれない自分は弱虫で、努力が足りなくて、
『価値のないヤツだ』
と思っていた。
善人になりたかった。
いい人になりたかった。
誰が見ても『不愉快に感じないいい子、いい人』が
私の目標だった。
でも、実際の私は何も「できていなかった」。
『素晴らしいひと』どころか、『普通のひと』にも
なれなかった。
心配してくれる人がいると、
「こんな、いなくてもいいような人間を気にかけてくれるなんて、なんて優しい人だろう」
と思った。
「力になるよ」
と言われると、
「この人だって自分のことで努力していらっしゃるだろうのに、私なんかの事で煩わせたら更に申し訳ない」
と思って、余計頼れなかった。
「私のことを真剣に考えていてくれるからこそ」
自分のことで時間を割かせたら悪いと思った。
努力、してた。
してたんだよ。
してて、やっと、ここまで来られたの。
でも、
叱られる。
怒られる。
呆れられる。
必死になった。
努力が足りないんだと思って。
『ふつうのこと』が出来てる人はいっぱいいて、自分は出来ない。
だけど、何がわかればいいのか、わからなかった。
何が出来る様になれば、『普通のひと』なのか。
思いつくことは、片っ端からやってきた。
美しいと思うものには惹かれて見習い、
醜いと思うものを頑張って捨てようとした。
いいと思うことはしたし、
悪いと思うことはやめた。
ずーっとずーっと、そうだった。
でも、『普通のひと』になれなかった、らしい。
…つかれた。
つかれた。
つかれた。
でも、弱音を他人に聞かせるのはよくないこと。
人様の手を煩わせるのは、悪い子。
全部自分の中にしまった。
誰の目にも触れない様に。
そして、私の世界には私しかいなくなってしまった。
私を叱るのも、私。
私を慰めるのも、私。
他の人を受け入れる容量が、私の中にはなくなった。
そんな時、あるひとが、「ほら」と、鏡を見せてくれた。
私の姿が映る。
醜いと思っているから、信じこんでいるから、
できるだけ見たくない自分の姿。
でも、鏡は『映すだけ』。
映ったものをどう思うか。
鏡を見せてくれた人は、
『私の姿』を見せてくれた。
『ほら、見て。あなただよ』
鏡に映った『姿』に、私の心は映らない。
でも、その「心」を持った「自分」が映った。
鏡を見せてくれたひと。
鏡を見なさいといってくれたひと。
あなたたちに見つけてもらえて、私はしあわせです。
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