北斎漫画

2004年8月4日 趣味
今夏、近くの美術館に葛飾北斎の『北斎漫画』と呼ばれる作品が展示されていると言うので、妹と見に行ってきました。

我が家に『杉浦日向子全集』があり、その中に北斎を主題とした漫画があるのです。
それが好きで、妹ともども楽しみにしておりました。
うーん、精巧にして巧妙。
大胆緻密とはこういう事を言うのでしょうねぇ、とまぁ作文みたいな感想しか書けませんが、見るものと言うのは見たものにしか魅力がわからんものです。
(文章能力の低さもあるけど、もとより見るもの、説明する気もなし)
随分前、私達が小さかった頃に小布施にある『葛飾北斎館』に行って見た作品もありました。
その頃は、やはり北斎が好きな祖父のお供と言うだけでしたが。
(最近は祖父が出不精二なり、誘っても来ないのだよー)

その筆捌きに感嘆したのはもちろんですが、しかし版画作品ということで、原版を彫った彫り師さんにも賛辞を述べたい。
なんだありゃ。
既に狂気とも知れぬ世界ですぞ?
筆跡どおりの点々を、細かい細いまっすぐな線を、どうして彫ったと言うのでしょう?
原版の展示もあったので、まじまじと見ましたが、見たところで何もわかりはしない。
あるのはただ彫られた線が細いと言う事実だけ。
…おかしいよあんなの人間業じゃないよ正に神業!!
発想能力、構成力、勤勉さ、それに加えあの繊細さ。
どれも最高レベルの技術じゃありませんか。
…日本の文化レベル万歳。
いいもの見すぎました。
(文章やっぱり変)

ところで、そこからちょっと話はそれますが、『道中でござる』は顧問が完全に石川英輔氏に落ち着いているようで。
杉浦日向子さんの、博識ぶりもさることながらその雰囲気、存在感にも強く惹かれて負った我輩と致しましては、寂しい限りでございます。
<杉浦さんとお江戸>、<石川氏と道中>がセットならば仕方ないけれど、ああ杉浦日向子さん今何をしていらっしゃるのでしょう?
病気などされてませんでしょうか(療養休みじゃないかとも思ったんで)。
毎週毎週『道中』を見るたび気にかかります。

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