「氷結武装!アクアリュウケンドー!」



「敵は何故この町ばかり狙うのか、しかも生かさず殺さずって感じで…」
住民(コロッケ屋のおっちゃん)の、もっともな疑問。段々問題は掘り下げられていくらしい。
そして今回一応正式に敵の幹部との顔合わせがあり、マモノの組織<ジャマンガ>の目的が明かされる。それは、人の恐怖と悲しみのエネルギーを集めることだと。

4話目にして「強さのインフレ化」が題材になり、「迎撃側が強くなる程敵のやり方がひどくなって来ている」と語られたことに少々ビックリ。
町民が受ける被害も段々と「現実的」に感じられるよう描写されて来ている。軽い笑いを込めるのは、逆にこちらの道徳心を問う演出なのかとさえ思う。

<SHOT>側は「魔法の書」なるものを適当に解釈し、戦い続けている。被害が事を重ねるに連れ大きくなっていくことに不安を感じ「このままで本当にいいのか」と問う左京隊員に「戦い続けることは、今もっとも適当な対応である」と司令官。
しかしその後の司令官の「正義の力を信じよう!」と言うセリフに、左京隊員が「全然わけわかんないです!」ととてもマトモな抗議。確かにそれは返答になっていない。
今までのヒーロー物なら通るセリフに疑問をぶつける展開に、ちょっと目を見張った。

ヒーローは闘志満々で自分がパワーアップし勝つことに達成感を感じているが、その戦いの影響で町がかなり(今までより格段にひどく)破壊されたことにまだ気づいていない。
ノリの軽いお茶目なキャラかと思っていたら、事態の深刻さに実感を抱いていない彼ら(女性隊員の左京以外)の軽率さにため息気味の謎の女性(細川ふみえ)。
彼女についてはこの後にその存在理由が語られるようだが、この作品において女性は「男性(ヒーロー)に現実的な目線で警告をする」役割を持っているように思えた。

初回から見ていて「ギャグ、しかもゆるい感じ。ヒーロー系コメディになるのかな」と感じていたけれど、段々「本当に描こうとしているもの」が見えてきたような気がする。
通例どおり入る変身シーン(やっぱり神社)、パワーアップ、新たな強敵、正義感に燃えるヒーロー、怯える人々。
しかし上記の「欠かせないお約束」を、作品自体が疑問視している感じがしてきている。
もしかしてブラックユーモアなのではと思えるところも多々あったし。

ともあれ、新たな興味が沸いてきました。

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