全6巻を読み終えました。
小学生の時は『モモちゃんとアカネちゃん』までしか出てなかったのか、読んでなかったのか。
6巻が出たのは1990年代らしいので出たことも知りませんでした。

モモちゃんのママはパパとお別れし、パパはお客さんで会いに来るようになって、でも病気になって死んでしまいます。
最初はモモちゃん視点で書かれていたけれど、たびたびママ視点になり、2巻以降はどんどんアカネちゃん視点になります。

読んでいると、書かれた頃の時代背景が見えてきます。
戦争、公害、登校拒否、いじめ、ワーキングマザーの増加など。
ふしぎな話ばかりなのにどんどん感覚に迫るものは生々しくなり、しまいには登場人物の原型までが見えてくるようになります。
離婚が実体験だとは知っていたけど、6巻のあとがきで納得、これは著者松谷さんの自分史なのでした。
長女が生まれた時に最初のモモちゃんの話を書き、次女が生まれた時に続きを書くことになったそうです。

パパが歩く木でママが育つ木だからお別れしたの、って、なんじゃそりゃって思ったけれど、読み進むうちパパの人物像が見えてきて、なるほどと思いました。
wikiにも載ってました、瀬川拓男さんという方です。

小学生の頃は表紙の写真が好きでよく図書館で借りていたけど、最後まで読んでこれはとても切ないお話なんだなぁと思いました。

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