娘が順調に言葉を覚え、人に伝える楽しさを満喫し始めました。

「かえるいないねー」
「うちわいっぱーい」
「ないない(いらない、とか)」
「にゃにゃ とーあい(バナナちょうだい)」
「おにゃーに(おにぎり)」
「おしゃたな(お魚)」

指さして言えばもらえると言うことも学習しました。

しかし。

最近、食卓に出てないものを食べたいと要求するようになりまして。

「にゅーにゅー(牛乳)! にゃーにゃ(バナナ)! おしぇんべ(おせんべ)」
とかです。

「それは3時のおやつだけ。ごはんの時はないない」と言ったら、幼児用のいすガッタンガッタン言わせてごねました。
「ないの!」と言ったら号泣。
たまたまその時私は「子供がかわいくて仕方ない期」だったので、優しく頭をなでなでして目を見ながら「ないないのよ」となだめ、娘も納得したようで目の前にあるものを食べ始めました。
これが「とにかくイライラしちゃうぜ期」だったら私火を吹いて怒ったと思います…。

それで多少学習してくれたかと思ったら、昨夜は「おしゃーな!」。
「自分の分はもう食べちゃったでしょ」って言うのにぎゃんぎゃん。
目の前のシチューご飯がよほどお気に召さなかったらしく、「おにゃーに! おにゃーに!!」と、おにぎりを要求。
「お夕飯はこれだけ!」というのに泣きやまず、こっちもなんだよこんちくしょう!!と思ったので「目の前にあるもの食べない人にはご飯ないよ!!」と、さっさと片付けてしまいました。
ここで他のものを出したり人の分まであげてしまうと「ごねればもらえる」という「学習」をしてしまうと思ったので。
おなかもまだいっぱいになってなかったので当然だと思いますが、泣いて泣いて泣き続け、ひとしきり泣くとパッと飛び起き、旦那しゃんのところへダッシュ。
慰めてもらいに行ったようです。
あるいは、「おかあさんがひどい」と言いつけに行ったのか…。

ごきげんが治った頃、「ほれおいで」と言ってさっきのシチューご飯を膝の上で座らせて食べさせようとしたら、「ペッ!」
こっちだって人格者じゃないので「もうお前にあげるものなんかないよ!!」と怒ってさっさと片付けました。
また大泣き。

育児って安定期と過渡期があって、一定のサイクルで「大体このペース、このやり方でいける」の次に、必ず「なんか今までと違ってきた、違う方法考えないと」がやってきます。
今は過渡期だと思います。
ご飯を食べる量や食べ方、一日の過ごし方が変わってきます。

娘にしてみれば、「伝えれば答えてもらえる、欲しいものを言えばくれる」と言う喜びを知ったあとに「今はダメ」が来たので、「なんで?!」って思ってるんじゃないかと思います。
でも、そうやって細かいことを覚えて行くと思うので、大声で泣きわめこうとそれを理由に折れるわけにはいかないのです。…と思います。

たぶん人間て誰しも自分の欲求を満たすために一生懸命生きるわけで、食べたいものは食べたいし、やりたいことはしたい。
そのためにずるいことも考えるし、自分に言い訳して自責の念を回避したりもする。
私だってそうだけど、ある程度「制限される」ことを知らないと「自由にできる喜び」がありがたいと思えないんじゃないかと思います。
普段はご飯のあとにお菓子なんか食べない、だから誕生日や特別な日、最後にケーキを食べられることが特別だったり。
普段は夜早く寝ないといけないけど、大みそかは翌日まで起きていてもよかったり。
大人になったら、自分のお金でお菓子を買って食べられるようになって「子供の頃は買い食い禁止されてたよなー」なんて思ったり。

子供は今が人生の始まり。
自分が30数年かけてやっとわかってきたことのはじっこを歩きだしたばっかりです。
難しいです。
とはいえ子供の発育段階と言うのは大体大まかな目安があるので、育児の本もたくさん読んでいます。
うまくいく時はもう読まなくていいやと思っても、過渡期には手掛かりが欲しくなるものです。
「あんた本当にこれ実践したの?!どこの聖人君子だよ?!子供は必ずこうなりますって世の全員に保証できるわけ?!」と思わず悪態つきたくなっちゃうようなお美しいことばかり書いてる本もあります。
筆者自身にまったく共感できない本もわりとあります。
でも、「10冊読んでみて1個使えることがあったら儲けもん」くらいの気持ちで読んでいるのでそこまで本に頼る気もありません。

個人的に「子供は素晴らしく美しいもの」みたいに描かれている本は好きではありません。
いやしい、やましい、汚いとこだっていっぱいある普通の人間、と、子供だった自分が思うからです。
だからそんなに輝かしい人間に育たなくてもいいのです(と思います)し、親が神様のようにならなくてもいいと思うし、八つ当たりして謝ることがあったっていいと思うのです。
最悪、親子仲がずっと良好でなくても、それはその親子の形だからもうしょーがないんじゃないのか?とも思います。
仲良しがいれば、仲が悪い人もいるのは、自然だと思うのです。
そりゃあ親子は愛し合ってるに越したことないのかもしれないし、虐待などのニュースを聞くと「よその子には何もしてあげられないけど、自分は自分の子を精一杯愛そう」とも思います。
でも、子供は人間の小さいのであって、天使では絶対にない、と日々育てていて思います。
一緒に暮らしているだけで、あまり育てている実感はありませんが…。

さておき「育児はどんどん大変になる」そうで、それはなんとなく事実かなと思います。
確かに、夜泣きがなくなる頃にはおむつが取れて、でもおねしょが始まったり、いろいろしゃべれて意思を伝える喜びを知る頃には始終話しかけられてうっとおしくなってしまったり…。
一番大変なのは思春期と反抗期だそうですけども、そんな先のことはまぁいいや。

とりあえず今日は今日の成長を楽しもうと思います。

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